本格水冷PCへの道⑥ ラジエータのPCケース内移設 [水冷PC]
ケース外に設置していたラジエータをPCケース内へ移設しました。
使用しているPCケース「RAIJINTEK THETIS WINDOW」は、元々120cm x 2サイズのラジエターの取り付けが可能な設計なので、内部移設をずっと考えていました。
元々は、KRAKENのラジエターが既にそのスペースにあったが為のケース外設置だったのですが、既にそのラジエターも無くなり、設置可能な状態にあります。
見た目はアレですが、ラジエターのケース外設置にはメリットもあり、迷ってました。
・CPU/GPUの2台熱源からの発熱をケース外へ移動させる事でPCケース内の温度が下がる
・ラジエターに対してプル/プッシュで計4つのファンが搭載可能
・ラジエターのファンの回転数が低くても十分冷却可能で清音性が高い
・万一ラジエターからの水漏れがあっても被害が少なくて済む
・ファン以外でもケース外の外気でも冷却される
ケース内のラジエターに対して、吸気と排気どちらが効率が良いかという議論がよくありますが、ケース外設置が一番の解決策な気がします。
後、「RAIJINTEK THETIS WINDOW」の場合、一般的なPCケースと違い、マザーボードの取り付けが天地逆になります。
そのため、内部USBポートや、電源スイッチなどの各種内部ポートがケース上部になるため、ラジエターとの干渉が課題となります。※特にUSB3.0ポート
USB3.0ケーブルについては、延長ケーブルを加工して、90度に曲げらえるようにして、ラジエターとの干渉を強引に回避させました。
やはり、内部設置の方がPCの全体像として洗練されていると思い、移設を実行しました。
ラジエター直付けでは、プッシュかプルの片側しかファン設置はできません。
最初は、吸気方向でファンを取り付けてみましたが、ケース内でラジエターの排熱がこもってしまい、クーラントの水温も50度に達する有様となり、断念しました。
一旦は、内部設置を諦めかけたのですが、排気方向でも試していることにしました。
意外にも、PCケース内への吸気が余り無いにも関わらす、水温上昇は45度位まで下がりました。
また、そもそも「RAIJINTEK THETIS WINDOW」の天板にある旧排気口の金属メッシュの空気の通る効率が悪いことも判明。一度金属メッシュを全て外してみると、外付け設置には及ばないまでも、実用レベルまで水温を下げられそうなことが分かりました。
そこで、金属メッシュの位置に更にファンを並べたらどうかを試してみました。
すると、ラジエターに密着していないにも関わらず、外部設置と同等レベルまで水温が下がることが分かりました。
構成としては、排気ファンが4つ(電源ユニット内を含めると5つ)に対して、吸気ファンが1つという歪なエアフローとなりますが、実際これでPCケース内の温度上昇も抑えつつ、水温も上がらないので良しとしました。
PCケース内は、負圧となっており、ケースの背面や底面の穴からも空気が入ってくるので、その効果も無視できないかも知れません。
この移設に合わせて、水冷ポンプも換えました。
「ENERMAX NEO Changer ELC-NC100RGB」
AURA SYNCにも対応しているのも良いですが、流量・揚程の能力が良く、冷却性能が期待できるのが交換の要因でした。
その割に値段もお手頃で、EK製ポンプと比べてコストパフォーマンスが良いと思います。
ポンプの回転数は、リモコンで行います。
イルミネーションのコントトールも可能ですが、AURA SYNC等のマザーボードに接続すると、そちらが優先され、操作はできなくなります。
こちらの製品に変えた理由として、入水口が2か所ある事もありました。
以前から、排圧用のバルブを取り付けたかったので。
後、横置き配置も可能なの事もあります。
「RAIJINTEK THETIS WINDOW」内の限られたスペースで配置を検討する幅が広がりますので。
製品としてのクオリティも、これまで使用していたEK製より高いです。
フタもEK製は樹脂製でしたが、こちらは金属性です。
こんな配管を作成し、クーラント全体にかかる水圧変化を逃します。
実際に見ていると、季節による外気温、クーラント水温の高さ、ポンプ回転数により、この配管上の水位が大きく変化することが分かりました。
気温・水温が低いと水位が下がり、気温・水温が上がると水位が下がります。
つまり、密閉していると、それだけの圧力変化が水冷システム全体に発生しているわけですね。
移設後・ポンプ交換後の状態がこちら。
チューブの折り曲げ負荷の高い箇所は、ケーブルコイルを付けました。
ファンがケース上部に出ているのも、結果論ですがMAD感があり、良かったかも。
逆側には、KRAKENの水枕のイルミネーション部分だけを取り外して、張り付けてます(笑)
簡易水冷は、PCショップでの買取をしてくれないので、在庫パーツとして残しておくよりも、この方が良いと考えました。こちらもなかなかのMAD感。
当初は、ラジエターからポンプへの戻りはソフトチューブでしたが、見た目が悪いのと、以前から取り付けたかったフローメーターの為、この箇所だけハードチューブに変えました。
本格水冷は、行きつくとハードチューブとなるケースが多い気がしますね。
実際、ソフトチューブと比べて、クーラントの見え方も美しく、配管の「美」も高いですね。
フローメータですが、意外と視認性が低い事が分かりました。
外から光を当ててやると、見やすくなるので、このようなパーツを手配。
PCケース内をライトアップするためのLEDスポットライトです。
赤や青のフィルタが用意されいるので、白色以外にも色を変えることが可能。
ケースのスペース的に、スポットライトの台座が邪魔となるため、このように加工しました。
フローメーターの上から照射するように設置。
意外にも、フローメーター自体が発光している様にも見えますね。
外部設置時に比べて、冷却ファンの回転数を500~1000rpm程度上げる必要が出ましたが、それでも静穏性も冷却性も保たれているので、良かったかなと。
これが現在の状態ですが、もう弄る箇所は無くなったかなと思ってます。
ENERMAXのポンプが、電源ユニットと吸気ファンの間に絶妙に収まっており、このサイズのPCケースにATXサイズのマザーボードとラジエターも収められているのは、良く組み上げたかと思ってます。
「RAIJINTEK THETIS WINDOW」は、マザーボードが逆になるなど、小型PCケースならではのクセが強く、想定した構成が不可な場合や、加工が必要な場合も出ますが、とても魅力が高い製品だと感じてます。
使用しているPCケース「RAIJINTEK THETIS WINDOW」は、元々120cm x 2サイズのラジエターの取り付けが可能な設計なので、内部移設をずっと考えていました。
元々は、KRAKENのラジエターが既にそのスペースにあったが為のケース外設置だったのですが、既にそのラジエターも無くなり、設置可能な状態にあります。
見た目はアレですが、ラジエターのケース外設置にはメリットもあり、迷ってました。
・CPU/GPUの2台熱源からの発熱をケース外へ移動させる事でPCケース内の温度が下がる
・ラジエターに対してプル/プッシュで計4つのファンが搭載可能
・ラジエターのファンの回転数が低くても十分冷却可能で清音性が高い
・万一ラジエターからの水漏れがあっても被害が少なくて済む
・ファン以外でもケース外の外気でも冷却される
ケース内のラジエターに対して、吸気と排気どちらが効率が良いかという議論がよくありますが、ケース外設置が一番の解決策な気がします。
後、「RAIJINTEK THETIS WINDOW」の場合、一般的なPCケースと違い、マザーボードの取り付けが天地逆になります。
そのため、内部USBポートや、電源スイッチなどの各種内部ポートがケース上部になるため、ラジエターとの干渉が課題となります。※特にUSB3.0ポート
USB3.0ケーブルについては、延長ケーブルを加工して、90度に曲げらえるようにして、ラジエターとの干渉を強引に回避させました。
やはり、内部設置の方がPCの全体像として洗練されていると思い、移設を実行しました。
ラジエター直付けでは、プッシュかプルの片側しかファン設置はできません。
最初は、吸気方向でファンを取り付けてみましたが、ケース内でラジエターの排熱がこもってしまい、クーラントの水温も50度に達する有様となり、断念しました。
一旦は、内部設置を諦めかけたのですが、排気方向でも試していることにしました。
意外にも、PCケース内への吸気が余り無いにも関わらす、水温上昇は45度位まで下がりました。
また、そもそも「RAIJINTEK THETIS WINDOW」の天板にある旧排気口の金属メッシュの空気の通る効率が悪いことも判明。一度金属メッシュを全て外してみると、外付け設置には及ばないまでも、実用レベルまで水温を下げられそうなことが分かりました。
そこで、金属メッシュの位置に更にファンを並べたらどうかを試してみました。
すると、ラジエターに密着していないにも関わらず、外部設置と同等レベルまで水温が下がることが分かりました。
構成としては、排気ファンが4つ(電源ユニット内を含めると5つ)に対して、吸気ファンが1つという歪なエアフローとなりますが、実際これでPCケース内の温度上昇も抑えつつ、水温も上がらないので良しとしました。
PCケース内は、負圧となっており、ケースの背面や底面の穴からも空気が入ってくるので、その効果も無視できないかも知れません。
この移設に合わせて、水冷ポンプも換えました。
「ENERMAX NEO Changer ELC-NC100RGB」
AURA SYNCにも対応しているのも良いですが、流量・揚程の能力が良く、冷却性能が期待できるのが交換の要因でした。
その割に値段もお手頃で、EK製ポンプと比べてコストパフォーマンスが良いと思います。
ポンプの回転数は、リモコンで行います。
イルミネーションのコントトールも可能ですが、AURA SYNC等のマザーボードに接続すると、そちらが優先され、操作はできなくなります。
こちらの製品に変えた理由として、入水口が2か所ある事もありました。
以前から、排圧用のバルブを取り付けたかったので。
後、横置き配置も可能なの事もあります。
「RAIJINTEK THETIS WINDOW」内の限られたスペースで配置を検討する幅が広がりますので。
製品としてのクオリティも、これまで使用していたEK製より高いです。
フタもEK製は樹脂製でしたが、こちらは金属性です。
こんな配管を作成し、クーラント全体にかかる水圧変化を逃します。
実際に見ていると、季節による外気温、クーラント水温の高さ、ポンプ回転数により、この配管上の水位が大きく変化することが分かりました。
気温・水温が低いと水位が下がり、気温・水温が上がると水位が下がります。
つまり、密閉していると、それだけの圧力変化が水冷システム全体に発生しているわけですね。
移設後・ポンプ交換後の状態がこちら。
チューブの折り曲げ負荷の高い箇所は、ケーブルコイルを付けました。
ファンがケース上部に出ているのも、結果論ですがMAD感があり、良かったかも。
逆側には、KRAKENの水枕のイルミネーション部分だけを取り外して、張り付けてます(笑)
簡易水冷は、PCショップでの買取をしてくれないので、在庫パーツとして残しておくよりも、この方が良いと考えました。こちらもなかなかのMAD感。
当初は、ラジエターからポンプへの戻りはソフトチューブでしたが、見た目が悪いのと、以前から取り付けたかったフローメーターの為、この箇所だけハードチューブに変えました。
本格水冷は、行きつくとハードチューブとなるケースが多い気がしますね。
実際、ソフトチューブと比べて、クーラントの見え方も美しく、配管の「美」も高いですね。
フローメータですが、意外と視認性が低い事が分かりました。
外から光を当ててやると、見やすくなるので、このようなパーツを手配。
PCケース内をライトアップするためのLEDスポットライトです。
赤や青のフィルタが用意されいるので、白色以外にも色を変えることが可能。
ケースのスペース的に、スポットライトの台座が邪魔となるため、このように加工しました。
フローメーターの上から照射するように設置。
意外にも、フローメーター自体が発光している様にも見えますね。
外部設置時に比べて、冷却ファンの回転数を500~1000rpm程度上げる必要が出ましたが、それでも静穏性も冷却性も保たれているので、良かったかなと。
これが現在の状態ですが、もう弄る箇所は無くなったかなと思ってます。
ENERMAXのポンプが、電源ユニットと吸気ファンの間に絶妙に収まっており、このサイズのPCケースにATXサイズのマザーボードとラジエターも収められているのは、良く組み上げたかと思ってます。
「RAIJINTEK THETIS WINDOW」は、マザーボードが逆になるなど、小型PCケースならではのクセが強く、想定した構成が不可な場合や、加工が必要な場合も出ますが、とても魅力が高い製品だと感じてます。
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- 出版社/メーカー: RAIJINTEK
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